家を建てるときは、地盤調査が必ずおこなわれますが、傾斜地にある土地の地盤では、調査する想定点によって結果が大きく異なることがあります。
もともとそんな地盤であった可能性もありますが、傾斜地で宅地をつくるときは切土と盛土による宅地造成がおこなわれます。
切土部分はもともとあった地盤なので比較的安定していますが、あとから盛土を使って造成された部分の地盤は軟弱であることが多くなります。
切土部分と盛土部分どちらの上に住宅を建築するかで、安全性に大きな差が生じるということは覚えておきましょう。
また、今日は地盤リスク以外にも、擁壁問題もあるため、普通の土地に住宅を建てるとき以上に慎重になる必要があります。
急な傾斜地が住宅の近くになる場合、その傾斜地の崩落が心配です。崩落のほか、地滑りや土石流も含めて土砂災害といいます。
土砂災害のおそれがある区域は、各自治体が土砂災害警戒区域または土砂災害特別計画区域に指定されています。
これに該当する区域であるかどうかは、各自治体のホームページで簡単に確認できるので、傾斜地で土地を探す際は必ず確認してください。
傾斜地では土砂災害のほか、土地のずれの問題も生じます。傾斜地に住宅を建築すると、高い方から低い方に圧力がかかるため、徐々に地面がずれる可能性があるのです。
このずれによって、基礎や外壁にひび割れが生じるケースもあります。
傾斜地の住宅地でよく見られるのが、道路より敷地の低い住宅です。このような地面に住宅を建てると、さまざまなデメリットが生まれます。
激しい雨が降ると敷地内にどんどん雨水が流れ込んできてしまいます。さらに敷地内に流れ込んだ雨水は外へ流れ出にくいため、建物に床下に水が流れ込む危険があります。
また、水はけが悪いと地面が常に湿っている状態になりやすく、カビの被害にあいやすいというデメリットもあります。
道路より低い土地に住宅を建てるのなら、その土地の排水計画が適切かをしっかり確認する必要があります。
建物が受けた影響で1番確認しやすいのが、基礎や外壁、内壁に生じるひび割れです。
ひび割れがあるからといって、その全てが傾斜や地盤と関係しているとはいえませんが、その可能性を考慮して対策を検討しておいたほうがいいでしょう。
ひび割れは表面だけ補修しても、内部で拡大することもあるため、再発や悪化の危険性があります。
ひび割れが見つかった場合、それに対する対策は必須と考えてください。
室内の床や壁に傾きがないかの確認をしましょう。壁の傾きを確認する方法としておすすめなのが、壁際に置いてある家具と壁の隙間を、家具の上と下で確認する方法です。
また、床の傾きもしっかり確認しておきたいところです。
ちなみに、体感や目視で傾きが分かるようなら、かなり大きく傾いていると考えられるので、専門家へ必ず相談してください。
家の傾きは吐き気やめまいなど健康面に影響を及ぼしますので、必ず確認しておきましょう。
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